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2019年10月15日

低金利でも注意!オーバーローンのリスク

低金利でも注意!オーバーローンのリスク

住宅ローンはいま、利用者の多様なニーズに応えるため、さまざまな商品が登場しています。そのなかで、金利が低いという背景から最近増えているのが、「オーバーローン」といわれる商品です。オーバーローンとは、どのような内容なのでしょうか。

オーバーローンとは

オーバーローンとは

オーバーローンとは、建物の価格(注文住宅なら工事費用)以外の諸費用まで含めて借り入れる住宅ローン商品です。

住宅ローンは本来、建物の価格に対してのみに融資される商品です。しかし、低金利の現在では融資額を増やそうと、登記費用や保険料、引越し費用などの諸費用まで含めたオーバーローンの商品が、各金融機関から登場しています。

諸費用は物件価格の5~10%くらいが目安とされるので、数十万から数百万になることもあります。預貯金が少ない方などにとって、ほかのローンより金利の低い住宅ローンで諸費用をまかなえるとなれば、契約者としてもありがたい商品でしょう。

オーバーローンの問題点

オーバーローンの問題点

最近になって、オーバーローンによる問題が顕在化してきました。

よくあるのが、「家を売却したくても売却できない」というケース。住宅ローンで購入した家には抵当権が設定されますので、もし何らかの事情で家を手放すことになったら、金融機関にローン残高を完済する必要があります。ところが、オーバーローンだと建物の価格以上の融資を借り入れていますから、家の売却額だけで完済するのは不可能です。
結局、売りたくても売れず、ローンを払い続けなければなりません。

このほか、契約書を偽装してオーバーローンにするという悪徳な不動産会社が問題になったこともあります。

その不動産会社は、自社の契約率を高めるため「住宅ローンの金利で車も買える」などうそぶき、利用者を誘惑しました。そして、水増しした見積書や契約書を作成して住宅ローンを実行。その水増し額で、車を購入させようとしたのです。金融機関からすれば、もちろんこれは契約違反。発覚すれば契約破棄(ローン残高の一括返済)や違約金の請求という可能性もあります。

低金利でも利用しない方が安心

低金利でも利用しない方が安心

そもそもオーバーローンは、アパート経営など不動産投資家向けの商品として広まっていきました。投資家のように収益性の高い物件を所有し、多くの収入と貯蓄のある方であれば、オーバーローンを利用しても問題ないでしょう。

しかし、頭金のないような方がオーバーローンを利用するのはメリットがありません。
むしろ頭金をそろえて借入額を減らした方が、メリットは大きいでしょう。

まとめ

諸費用まで借りられるからと、安易にオーバーローンを契約するのはおすすめできません。もし利用を検討される場合は、オーバーローンのリスクをしっかり把握し、万が一の事態でも返済が可能かシミュレーションしたうえで検討しましょう。

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